鹿児島県薩摩川内市にある 障害者支援施設 平成二十八年の新春に思う

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2016年01月01日 18:09

平成二十八年の新春に思う

 

新年あけましておめでとうございます。

 昨年中は、園の運営等にご協力、ご理解頂きありがとうございました。本年もよろしくお願い申し上げます。

 今年は、平成二十五年に施行された総合支援法が、三年後の見直しの年となります。「法律とかの難しいことは解らない」ということでは、私達職員も保護者様も済まないようなことが一月五日から開催された通常国会の中で審議されていくこととなっています。

 今回の見直しの中では、利用者の高齢化にどのように対応していくかということも論点に挙げられています。その中でも『六十五歳問題』については私達にも大きな壁です。六十五歳以上の障害をもつ利用者様が、サービス変更等をする場合は、障害福祉ではなく介護保険が優先されるという原則があるのです。例えば、六十五歳過ぎた通所の方が、今まで通所で慣れているなずな園に入所したいと希望されても自治体からは介護保険を優先してくださいということで介護保険施設を探すように指示を受けるのです(介護保険施設利用となると利用者様の負担金増は否めません。認知症対応グループホームで月額十万~十五万円程度)また「住み慣れた場所でその人らしく」という今の社会福祉の理念から外れているような気もしますが、これには国の社会保障費の財源不足の問題も大きく関与しているようです。

 そして、国の財源不足は様々な面で今回の障害者総合支援法の見直しに大きな影響を与えているようです。①グループホームの対象者は軽度の利用者様から重度の利用者様になるということ(軽度の方は地域でサービスを受けながらの一人暮らし)、②入所施設も有期限の目的を持った使用となること③サービス利用の適正化(長期短期入所利用者等の利用の見直し他)④食費や生活必要物品費用の自己負担増など、なずな園利用者様にも直接関係してくることも検討されています。

 これからますます、日本の高齢化問題は深刻なものとなるでしょう。社会保障費をどのように抑えていくかが国の一番の課題となります。障害者のみが優先され負担の痛みを伴わないということは無理なことのように思います。

 私達は、今後の利用者様の生活がどうなるのか、総合支援法の見直しの動向に目を向ける必要があります。そして、利用者様が年齢を重ねた時に備え、少しずつ準備を行っていかなければなりません。利用負担増や介護保険でも安心して過ごせるお金の準備、「親亡き後」の備えとしてエンディングノートの作成などできることはあると思います。

 金銭や契約に関わる部分では成年後見制度では対応できますが、どう生きるかという一番大切な利用者の生活にかかわる様々な意思決定については家族にエンディングノートを書いて頂くことが大切になります。「施設にお任せします」と言われても今の私達には何の法的権限もないのが現状で、後見人としても同様です。ご家族として利用者を見守ってきた方が記載して頂くことで、「親亡き後」の利用者様のその人らしい生活が保障されてくるということです。

 今年は、「申年」で実が成熟する前の準備の段階を意味する年だそうです。利用者様のこれからが実り豊かなものとなるようそれぞれの立場で準備できる一年となればと思います。

総括マネージャー 新須文子

 

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